フェアリーS
中山競馬場芝1600mで行われる3歳牝馬限定GⅢの1戦。波乱決着の多い1戦で過去10年で当日10番人気以下の馬が4頭(内3頭が1着)と人気薄の好走がある1戦。前走馬体重別でみると460kg以上の馬(6-5-4-42)が好走率が高く前走460kg未満の馬(4-5-6-86)に比べて勝率・連対率・複勝率全てにおいて約2倍近くの値になっており、当日10番人気以下で勝利した3頭中2頭も前走馬体重460kg以上の馬だったので、前走馬体重にも注目したい1戦です。
フェアリーSで注目するべき馬は
エストゥペンダ
キタノクニカラ
シホリーン
ジョリーレーヌ
ティラトーレ
ハードワーカー
ホウオウガイア
マイスターヴェルク
ミラーダカリエンテ
ルージュミレネール
レイユール
上記11頭です。
フェアリーSで注目したい好走条件⑤選
- ①所属:美浦
- ②キャリア:2戦以上
- ③前走人気:1桁人気
- ④前走距離:芝1600m以上
- ⑤新馬戦成績:4着以内
好走条件の選択基準は、過去10年間の勝利馬に共通する点を探し出すことを軸としています。
具体的には、過去レースにおいて勝利馬の8割以上が該当する条件を重点的に取り上げています。
つまり、過去10年の勝利馬に広く共通するデータを見出し、それらを軸に情報を提供しているのが特徴です。
好走条件① 所属
過去10年で馬券に絡んだ30頭中、27頭が美浦所属の馬でした。更に勝ち馬に関しては10頭中9頭が該当しています。
今年のレースで該当する馬は
エストゥペンダ
カリーン
キタノクニカラ
キョウエイボニータ
ザローズハーツ
シホリーン
ジョリーレーヌ
ティラトーレ
ニシノラヴァンダ
ハードワーカー
パーリーラスター
ピコローズ
ホウオウガイア
ホリーアン
マイスターヴェルク
ミーントゥビー
ミラーダカリエンテ
ルージュミレネール
レイユール
レモンバーム
上記20頭です。
一方、栗東所属馬で馬券に絡んだ馬は
2015年ローデッド(前走2歳未勝利1着 上がり2位)
2018年スカーレットカラー(前走白菊賞2着 上がり1位)
2024年イフェイオン(前走2歳未勝利1着 上がり1位)
上記3頭。
馬券に絡んだ3頭は前走2着以内かつ上がり2位以内の馬でした。(1-2-0-6)
当日3番人気以内かつ前走上がり3位以下の栗東所属馬は(0-0-0-5)
栗東所属馬は前走の上がりに注目したい。
今年登録されている栗東所属馬は
アイサンサン(前走2歳未勝利1着 上がり1位)
エリカエクスプレス(前走2歳新馬1着 上がり3位)
キスアンドクライ(前走2歳未勝利1着 上がり2位)
ジャルディニエ(前走阪神JF10着 上がり4位以下)
ネーブルオレンジ(前走こうやまき賞3着 上がり4位以下)
プリンセッサ(前走2歳未勝利1着 上がり1位)
モルティフレーバー(前走芙蓉S6着 上がり4位以下)
上記7頭。
好走条件に該当する馬は
アイサンサン
キスアンドクライ
プリンセッサ
上記3頭。
好走条件② キャリア
過去10年で馬券に絡んだ30頭中、25頭がキャリア2戦以上の馬でした。更に勝ち馬に関しては10頭中9頭が該当していました。
今年のレースで該当する馬は
アイサンサン
エストゥペンダ
カリーン
キスアンドクライ
キタノクニカラ
キョウエイボニータ
ザローズハーツ
シホリーン
ジャルディニエ
ジョリーレーヌ
ティラトーレ
ニシノラヴァンダ
ネーブルオレンジ
ハードワーカー
ピコローズ
プリンセッサ
ホウオウガイア
ホリーアン
マイスターヴェルク
ミーントゥビー
ミラーダカリエンテ
モルティフレーバー
ルージュミレネール
レイユール
レモンバーム
上記25頭です。
一方、キャリア1戦で馬券に絡んだ馬は
2018年レッドベルローズ(キャリア1戦)
2019年グレイスアン(キャリア1戦)
2020年ポレンティア(キャリア1戦)
2021年ベッラノーヴァ(キャリア1戦)
2022年ビジュノワール(キャリア1戦)
上記5頭。
キャリア1戦馬の成績は(0-0-5-19)でした。
当日3番人気以内かつキャリア1戦馬の成績ですら(0-0-0-3)となっておりキャリア1戦馬での勝利にはハードルが高い1戦になっています。
今年登録されているキャリア1戦馬は
エリカエクスプレス
パーリーラスター
上記2頭。
好走条件③ 前走人気
過去10年で馬券に絡んだ30頭中、28頭が前走1桁人気の馬でした。更に勝ち馬に関しては10頭中9頭が該当していました。
今年のレースで該当する馬は
アイサンサン
エストゥペンダ
エリカエクスプレス
カリーン
キスアンドクライ
キタノクニカラ
キョウエイボニータ
ザローズハーツ
シホリーン
ジョリーレーヌ
ティラトーレ
ニシノラヴァンダ
ネーブルオレンジ
ハードワーカー
パーリーラスター
ピコローズ
プリンセッサ
ホウオウガイア
ホリーアン
マイスターヴェルク
ミラーダカリエンテ
モルティフレーバー
ルージュミレネール
レイユール
レモンバーム
上記25頭です。
一方、前走人気2桁人気で馬券に絡んだ馬は
2016年ダイワドレッサー(前走頭数16頭)
2017年ライジングリーズン(前走頭数18頭)
上記2頭。
馬券に絡んだ2頭は前走レースで16頭以上のレースに出走した馬でした。(1-1-0-12)
前走2桁人気馬で当日3番人気以内に推された馬はいません。
今年登録されている前走2桁人気の馬は
ジャルディニエ(前走頭数18頭)
ミーントゥビー(前走頭数18頭)
上記2頭。
上記2頭はともに好走条件に該当していました。
好走条件④ 前走距離
過去10年で馬券に絡んだ30頭中、21頭が前走芝1600m以上のレースに出走した馬でした。
今年のレースで該当する馬は
アイサンサン
エストゥペンダ
エリカエクスプレス
カリーン
キスアンドクライ
キタノクニカラ
シホリーン
ジャルディニエ
ジョリーレーヌ
ティラトーレ
ネーブルオレンジ
ハードワーカー
パーリーラスター
ホウオウガイア
ホリーアン
マイスターヴェルク
ミーントゥビー
ミラーダカリエンテ
モルティフレーバー
ルージュミレネール
レイユール
上記21頭です。
一方、前走芝1600m以上のレース以外に出走して馬券に絡んだ馬は
2016年ダイワダッチェス(2歳未勝利1番人気1着)
2017年モリトシラユリ(2歳未勝利1番人気1着)
2019年ホウオウカトリーヌ(黒松賞1番人気1着)
2020年ポレンティア(2歳新馬2番人気1着)
2021年ファインルージュ(2歳未勝利1番人気1着)
2021年ベッラノーヴァ(2歳新馬4番人気1着)
2023年メイクアスナッチ(2歳1勝クラス1番人気1着)
2023年スピードオブライト(京王杯2歳S5番人気3着)
2024年マスクオールウィン(黒松賞1番人気1着)
上記9頭。
馬券に絡んだ9頭は前走5番人気以内かつ3着以内の馬でした。(1-3-5-19)
さらに
前走から騎手変更すると(0-1-2-10)
前走から継続騎乗すると(1-2-3-9)
今年登録されている前走芝1600m以上のレース以外に出走した馬は
キョウエイボニータ(前走つわぶき賞9番人気6着)
ザローズハーツ(前走2歳未勝利2番人気1着)
ニシノラヴァンダ(前走函館2歳S8番人気2着)
ピコローズ(前走つわぶき賞5番人気3着)
プリンセッサ(前走2歳未勝利1番人気1着)
レモンバーム(前走万両賞5番人気7着)
上記4頭。
好走条件に該当しているのは
ザローズハーツ
ピコローズ
プリンセッサ
上記3頭。上記3頭は前走騎手が継続騎乗しているとさらに注目したい。
好走条件⑤ 新馬戦成績
過去10年で馬券に絡んだ30頭中、26頭が新馬戦成績4着以内の馬でした。更に勝ち馬に関しては10頭中9頭が該当していました。
今年のレースで該当する馬は
アイサンサン
エストゥペンダ
エリカエクスプレス
キタノクニカラ
キョウエイボニータ
ザローズハーツ
シホリーン
ジャルディニエ
ジョリーレーヌ
ティラトーレ
ニシノラヴァンダ
ネーブルオレンジ
ハードワーカー
パーリーラスター
ピコローズ
プリンセッサ
ホウオウガイア
マイスターヴェルク
ミーントゥビー
ミラーダカリエンテ
モルティフレーバー
ルージュミレネール
レイユール
レモンバーム
上記24頭です。
一方、新馬戦成績5着以下で馬券に絡んだ馬は
2015年ノットフォーマル(重賞初出走)
2015年ローデッド(重賞初出走)
2016年ダイワドレッサー(重賞初出走)
2017年モリトシラユリ(重賞初出走)
上記4頭。
馬券に絡んだ4頭はいずれも重賞初出走の馬でした。(1-2-1-18)
当日3番人気以内に推された3頭中2頭は重賞出走していました。
今年登録されている新馬戦成績5着以下の馬は
カリーン(重賞初出走)
キスアンドクライ(重賞初出走)
ホリーアン(重賞初出走)
上記3頭。
今年登録されている3頭はいずれも重賞初出走の馬でした。
出走予定馬の内、5つの好走条件を全て満たしている馬
該当する馬は
エストゥペンダ
キタノクニカラ
シホリーン
ジョリーレーヌ
ティラトーレ
ハードワーカー
ホウオウガイア
マイスターヴェルク
ミラーダカリエンテ
ルージュミレネール
レイユール
です。
上記11頭について詳しく紹介したいと思います。
エストゥペンダ 牝3 キャリア3戦
前走2歳未勝利戦1着。前走はスタートそこそこで道中4-5番手を先行する形。直線に入ると末脚を伸ばしていき上がり1位で差し切り1着。デビューから3戦続けて左回りの直線が長いコースを選択しており末脚勝負になると力がある1頭。初挑戦の右回りかつ急坂の中山競馬場に対応できるかが鍵の1頭。
キタノクニカラ 牝3 キャリア5戦
前走赤松賞6着。スタートで遅れて道中後方2番手を追走する形。直線に入り追い出すも離されて6着。瞬発力勝負になると分が悪く前走はこの馬にとっては苦手な展開。3走前は同舞台で内ラチ沿いを通り上手く抜け出して勝ちに等しい2着。小回りが得意なタイプなので内枠に入れれば見直しが必要な1頭。
シホリーン 牝3 キャリア3戦
前走アルテミスS4着。前走はスタートを決めて道中4-5番手を先行。直線に入り進路がなくなり一旦下げてから追い出して4着。中山競馬場では2戦して(1-1-0-0)と連対率100%の1頭。直線での切れ味は素晴らしく、進路取りさえ上手く行けば前走も上の成績だったことからここでは注目の1頭。
ジョリーレーヌ 牝3 キャリア2戦
前走新潟2歳S5着。前走は道中インの8番手あたりを追走。直線に入ってから末脚を伸ばしていくが届かずの5着。差し・追込に展開が向いていた中での5着なので着順通りの評価まで。新馬戦はスタートが完璧に決まっての逃げ切りがちと2戦続けて展開は向いてのレースを経験している。メンバーレベルが上がり多頭数で展開がハマる競馬は厳しい。4ヶ月半の休養明けの1戦で好走できるかが鍵の1頭。
ティラトーレ 牝3 キャリア2戦
前走ひいらぎ賞4着。前走はスタートまずまずで道中5-6番手を追走。道中外々を回るロスの多い競馬ながら直線に向いたときには2番手までポジションをあげていたが差されて4着。前走は1・2着馬がコースレコードを出す強い牡馬との1戦ながら0.6秒差と奮闘している。能力的には上位の力を持っており侮れない1頭。
ハードワーカー 牝3 キャリア2戦
前走芙蓉S競走中止。前走はスタートまずまずで道中4番手を先行していたが、向正面に入ってから失速していき競走中止してしまい参考外。2走前の新馬戦はスタートから寄れるも内枠でロスが少なくハナを主張して逃げ切り勝ち。新馬戦の内容はゴール前で2着馬に迫られており重賞で好走できるかは疑問。3ヶ月半の休み明けで成長分に期待したい1頭。
ホウオウガイア 牝3 キャリア2戦
前走百日草特別2着。前走はスタートまずまずで道中5-6番手を追走する形。直線に入って一旦は先頭に立つも2着馬に差し替えされ惜しくも2着。2戦続けて上がりを使えており確実に伸びてくる脚がある1頭。前走は8頭立てのレースだったが今回一気の多頭数競馬に対応できるかが鍵。
マイスターヴェルク 牝3 キャリア2戦
前走2歳未勝利戦1着。前走はスタートを決めて道中2番手を先行する形。道中はスローペースでラスト3F戦になり展開有利の内容だったので評価しにくい内容。安定した先行力が売りのタイプで前残り馬場になれば浮上する1頭。
ミラーダカリエンテ 牝3 キャリア5戦
前走赤松賞5着。前走はスタートを決めてハナを取り切り逃げる形。直線に入って先行勢に抜かれてしまい5着。2走前のサフラン賞でも同様にハナを取り切り逃げの形でゴール前で差されたが勝ちに等しい内容。テンが早くハナを取りきって自分のペースにすると侮れない1頭。
ルージュミレネール 牝3 キャリア3戦
前走2歳未勝利戦1着。前走はスタートを決めてハナを取り逃げる形。直線に入って後続に迫られるが逃げ切りがち。鞍上が完璧なペースで逃げ切り勝ちしての勝利なので鞍上が想定段階で変更なのはマイナス。前走勝利した舞台でもあり得意舞台で好走に期待したい1頭。
レイユール 牝3 キャリア2戦
前走赤松賞2着。前走はスタート出遅れて道中最後方からの競馬。直線に入ってから足を伸ばしてくるが勝馬には届かずの2着。新馬戦でも出遅れていたがインの10番手から徐々にポジションをあげていき直線に入るとインを突いて伸び切り1着。2戦続けて出遅れておりスタートに課題を残す馬だが2戦続けて上がり最速をマークしており末脚勝負になると上位の1頭。