【有馬記念2024予想】中山競馬場芝2500mの傾向分析&注目馬紹介
有馬記念とは
有馬記念は中山競馬場芝2500mで行われる年末のグランプリレースです。過去の傾向では、1番人気はまずまずの成績(5-1-1-3)を残しており、枠順にも注意が必要なレースとして知られます。スタート位置が3コーナー手前である中山芝2500mは外枠不利が顕著で、特に8枠は(0-1-1-18)と非常に苦戦しています。過去10年の勝ち馬は全て1~6枠から出ていることもあり、枠順の影響は無視できません。
今年の有馬記念で特に注目したい馬としては、以下の3頭が挙げられます。
・アーバンシック
・スタニングローズ
・ドウデュース
有馬記念で注目したい好走条件⑦選
過去10年間のデータから有馬記念で馬券に絡む馬の共通点を洗い出し、7つの好走条件をピックアップ!好走条件は、勝ち馬の8割以上が該当する信頼度の高い条件です。
- ①年齢:5歳以下
- ②前走クラス:国内・海外GⅠ
- ③前走人気:3番人気以内
- ④前走着順:4着以内
- ⑤重賞最高着順:1着経験あり
- ⑥GⅠ最高着順:4着以内経験あり
- ⑦非根幹距離重賞最高着順:1着経験あり
好走条件は、過去10年の有馬記念勝ち馬に顕著な特徴です。これらの条件に当てはまる馬は、適性や実績からも「好走」が期待できると言えるでしょう。
好走条件① 年齢:5歳以下
過去10年で馬券に絡んだ30頭中29頭が5歳以下、勝ち馬は全馬5歳以下でした。若い世代の台頭が顕著です。
今年の5歳以下該当馬は以下16頭:
アーバンシック、ジャスティンパレス、シュトルーヴェ、ショウナンラプンタ、スターズオンアース、スタニングローズ、ダノンデサイル、ダノンベルーガ、ドウデュース、ニシノレヴナント、ブローザホーン、ベラジオオペラ、ホウオウビスケッツ、メイショウタバル、レガレイラ、ローシャムパーク
6歳以上で馬券に絡むのは極めて稀で、今年該当の6歳以上はアラタ、カラテ、シャフリヤール、ディープボンド、ハヤヤッコ、プログノーシス(計6頭)ですが好走条件には当てはまりません。
3歳馬の好走例ではクラシックでの連対経験が重要視されます。菊花賞や皐月賞、ダービーでの好走実績が3歳馬には鍵となっており、今年の3歳馬で該当するのは菊花賞1着アーバンシック、ダービー1着ダノンデサイルとなります。
4-5歳馬はGⅠ連対経験や前年有馬記念好走歴、さらにはクラシックでの連対実績がポイント。
今年はスタニングローズ、スターズオンアース、ドウデュース、ブローザホーン、ベラジオオペラ、ローシャムパークが好走条件を満たしています。
総合的に、3-5歳馬で好走条件に合致するのは以下8頭:
アーバンシック、スタニングローズ、スターズオンアース、ダノンデサイル、ドウデュース、ブローザホーン、ベラジオオペラ、ローシャムパーク
好走条件② 前走クラス:GⅠ出走経験
過去10年、馬券内30頭中29頭が前走GⅠ出走馬で、勝ち馬は9割が該当。
今年前走GⅠ出走組は19頭と大半を占めますが、非該当馬では上位好走は困難です。
好走条件③ 前走人気:3番人気以内
勝ち馬全10頭が前走3番人気以内。
今年該当馬はアーバンシック、スタニングローズ、ダノンデサイル、ドウデュース、プログノーシス、レガレイラの6頭。
一方、4番人気以下で馬券内に来た馬はGⅠ実績(2着以内)か前年有馬記念好走歴が重要な要素でした。
好走条件④ 前走着順:4着以内
勝ち馬は10頭全てが前走4着以内。
今年該当馬はアーバンシック、アラタ、シャフリヤール、ショウナンラプンタ、スタニングローズ、ディープボンド、ドウデュース、ハヤヤッコ、プログノーシス、ホウオウビスケッツ、ローシャムパークの11頭。
5着以下からの巻き返しにはクラシック連対経験や海外GⅠ挑戦歴が重要な指標です。
好走条件⑤ 重賞最高着順:1着経験
過去10年、馬券に絡んだ30頭中28頭が重賞ウイナー。
今年重賞未勝利馬はショウナンラプンタ、ニシノレヴナントのみで、条件的に不利です。
好走条件⑥ GⅠ最高着順:4着以内
有馬記念で馬券内に来た30頭全頭がGⅠ4着以内経験あり。
今年は16頭が該当。GⅠでの好走経験は必須条件と言ってよいでしょう。
好走条件⑦ 非根幹距離重賞最高着順:1着経験
30頭中25頭が非根幹距離重賞1着経験あり。
未勝利の場合、クラシック連対やキャリアの浅さが求められ、今年はスターズオンアースとダノンデサイルが該当します。
7つの好走条件すべてを満たした馬
今年の出走予定馬で、上述の7条件をすべてクリアしている馬は以下の3頭です。
アーバンシック
スタニングローズ
ドウデュース
これら3頭は、傾向・実績・適性の面から見ても「本命級」に推すことができます。以下に各馬の詳細を紹介します。
アーバンシック 牡3(キャリア7戦)
前走菊花賞1着。道中8番手付近から折り合い重視の競馬で、直線は末脚を爆発させ見事な勝利。
ルメール騎手騎乗時は2戦2勝で相性抜群。菊花賞馬の有馬記念成績は複勝率75%と相性良く、3歳ながら中山適性も高い非根幹距離3戦3勝。勢いと実績を兼ね備えた有力候補です。
スタニングローズ 牝5(キャリア17戦)
前走エリザベス女王杯1着。好スタートから4番手追走、直線で押し切る強い内容。近走不振を脱しGⅠ2勝目を挙げました。
エリザベス女王杯組の有馬記念成績は芳しくない点や、R.ムーア騎手が過去有馬で結果が出ていない点は懸念材料。ただし中山競馬場で重賞2勝の実績があり、小回り巧者としてGⅠ3勝目を狙えます。
ドウデュース 牡5(キャリア16戦)
前走ジャパンC1着。道中後方から、スローペースを32秒台の豪脚で差し切る圧巻の競馬を披露。
昨年有馬記念を制している舞台実績と、古馬GⅠ連勝による勢いが魅力です。距離延長はマイナス要因とはいえ、現役最強クラスの力を示す一頭。馬場コンディション次第ではさらに上積みも期待可能で、史上3頭目の古馬3冠を狙う注目馬です。