【阪神C2024予想】京都芝1400mで行われるGII「阪神カップ」徹底分析
2024年の「阪神C(阪神カップ)」は、例年阪神競馬場で行われるGII芝1400m戦ですが、今年は京都競馬場で開催される特殊条件。
海外騎手が騎乗する馬の複勝率が高い点(過去データでは(2-4-2-10)と約44.4%)や、栗東所属騎手の馬が好成績を残す一方で、美浦所属騎手の勝利経験がない(0-1-1-23)点など、興味深い傾向が見られます。
今年は海外騎手・栗東所属騎手が手綱を取る馬を中心に狙っていきたいところ。
また、今回の記事では過去10年のデータから導いた好走条件を提示するとともに、注目馬を紹介し、最後に本命級となりうる「イフェイオン」「ドゥアイズ」「ミアネーロ」を強調していきます。
阪神C(京都開催)を読み解くポイント
阪神C(GII)注目馬紹介(今年の注目6頭)
京都開催への条件替わりに対応できるかがポイントとなる2024年版阪神C。
今年注目したいのは以下の6頭です。
- ウインマーベル
- セリフォス
- ナムラクレア
- マッドクール
- マテンロウオリオン
- ママコチャ
これらは過去傾向を踏まえ、5つの好走条件をすべてクリアした実績馬たちです。
さらに、これらの馬以外にも複数の馬が条件を部分的に満たしています。以下ではその好走条件や該当馬を詳細に分析します。
阪神Cで注目したい好走条件5選
以下は、過去10年の阪神Cで馬券に絡んだ馬たちが多く共有している特徴です。
これらの条件は勝ち馬の8割以上が該当するものを抽出しています。つまり、データに裏打ちされた信頼性の高い指標です。
- ①キャリア:30戦以内
- ②重賞最高着順:1着
- ③前走馬体重:470kg以上
- ④芝GⅠ最高着順:4着以内
- ⑤前走頭数:16頭以上
これらの条件はなぜ重要なのか?
キャリア30戦以内は、消耗度やピークの観点で有利。重賞最高着順1着経験馬は格上の証明。
前走馬体重470kg以上の馬はパワーと成長余地があり、芝GⅠ4着以内経験は高いレベルへの適応力を示します。
前走16頭以上の多頭数レース経験は、厳しい流れへの対応力を示すでしょう。
これらをクリアすることで、阪神Cでの好走確率が高まります。
好走条件① キャリア30戦以内
過去10年で馬券に絡んだ全30頭が30戦以内。
今年該当馬は22頭と大半が該当します。
アサカラキング、ウインマーベル、エイシンスポッター、エトヴプレ、オフトレイル、オーキッドロマンス、シャンパンカラー、シュバルツカイザー、セオ、セリフォス、ソーダズリング、ダディーズビビッド、ダノンスコーピオン、ダノンマッキンリー、ナムラクレア、マッドクール、マテンロウオリオン、ママコチャ、モズメイメイ、レイベリング、レッドモンレーヴ、ロジリオン
好走条件② 重賞最高着順1着
馬券絡み30頭中24頭が重賞勝ち馬。
該当馬(15頭)は下記のとおりです。
ウイングレイテスト、ウインマーベル、エトヴプレ、オフトレイル、シャンパンカラー、セリフォス、ソーダズリング、ダノンスコーピオン、ダノンマッキンリー、ナムラクレア、マッドクール、マテンロウオリオン、ママコチャ、モズメイメイ、レッドモンレーヴ
一方で重賞2着以下が最高着順の馬が馬券に絡むには、前走人気・着差が限られた条件下で好走しています。
今年はロジリオンのみ好走条件に当てはまり注目。
好走条件③ 前走馬体重470kg以上
30頭中22頭が470kg以上。9頭の勝ち馬中8頭が該当。
該当馬は21頭。多くが該当します。
アサカラキング、ウイングレイテスト、ウインマーベル、エイシンスポッター、エトヴプレ、オーキッドロマンス、シャンパンカラー、シュバルツカイザー、セオ、セリフォス、ソーダズリング、ダディーズビビッド、トゥラヴェスーラ、ナムラクレア、マッドクール、マテンロウオリオン、ママコチャ、ルプリュフォール、レイベリング、レッドモンレーヴ、ロジリオン
470kg未満でも重賞好走実績がある場合は警戒が必要。今年はオフトレイル、ダノンスコーピオン、ダノンマッキンリー、モズメイメイの4頭が該当。
特に前走重賞を走っているオフトレイル・ダノンマッキンリーは要注目です。
好走条件④ 芝GⅠ最高着順4着以内
30頭中21頭がGⅠ4着以内経験馬。勝ち馬の9頭が該当。
今年はウインマーベル、シャンパンカラー、セリフォス、ダノンスコーピオン、トゥラヴェスーラ、ナムラクレア、マッドクール、マテンロウオリオン、ママコチャ、レイベリング、ロジリオンの11頭が該当。
5着以下でも阪神開催時は阪神芝重賞実績が重要でしたが、今年は京都開催のため京都芝重賞実績に置き換え。
この観点からアサカラキング、ウイングレイテスト、エイシンスポッター、エトヴプレ、オフトレイル、シュバルツカイザー、セオ、ソーダズリング、ダディーズビビッド、ダノンマッキンリー、モズメイメイの計11頭が好走可能性を示します。
好走条件⑤ 前走頭数16頭以上
30頭中26頭が前走16頭以上のレース。9頭の勝ち馬中8頭該当。
今年は24頭がこの条件に合致します。
アサカラキング、ウイングレイテスト、ウインマーベル、エイシンスポッター、エトヴプレ、オフトレイル、オーキッドロマンス、シュバルツカイザー、セオ、セリフォス、ソーダズリング、ダディーズビビッド、ダノンスコーピオン、ダノンマッキンリー、トゥラヴェスーラ、ナムラクレア、マッドクール、マテンロウオリオン、ママコチャ、モズメイメイ、ルプリュフォール、レイベリング、レッドモンレーヴ、ロジリオン
16頭未満で好走するには芝1400m重賞勝ち等の特別な実績が必要。
今年はシャンパンカラーのみ16頭未満出走経験で、特別条件非該当。やや苦戦か。
5条件全てクリアした馬
上記5条件を全て満たす馬は以下の6頭:
- ウインマーベル
- セリフォス
- ナムラクレア
- マッドクール
- マテンロウオリオン
- ママコチャ
これら6頭は京都替わりでも有力視できる存在です。
ウインマーベル 牡5 キャリア25戦
前走マイルCS3着で1400mの重賞3勝実績を持つ1400m巧者。京都競馬場でも前走で結果を出しており、距離適性が高い一頭。
セリフォス 牡5 キャリア16戦
前走マイルCS6着。気性面に課題があり勝ちきれない状況が続くが、初の芝1400mで一変もあり得る。状態次第。
ナムラクレア 牝5 キャリア19戦
前走スプリンターズS3着。芝1400mで崩れない安定感が強み。距離延長で末脚が活きる可能性あり。
マッドクール 牝5 キャリア14戦
前走スプリンターズS12着も海外帰り初戦。先行押し切り型で距離延長は微妙だが、巻き返しに期待。
マテンロウオリオン 牡5 キャリア22戦
近走馬券には絡めていないが着差は僅か。展開一つで浮上可能な穴馬候補。
ママコチャ 牝5 キャリア17戦
前走スプリンターズS4着。京都1400m(3勝)は実績十分だが、寒い時期のパフォーマンスに不安。力はある。
最終結論:本命級に推したい馬
これまで紹介した条件や注目馬を踏まえ、今年の阪神C(京都開催)で特に本命級に推したいのが、イフェイオン、ドゥアイズ、ミアネーロの3頭です。
これら3頭は下書き中で推奨されている本命候補馬であり、好走条件を踏まえた上で、他馬より一歩抜けた存在感を放っています。
イフェイオン
過去傾向、京都替わりへの適応力、そして前走内容から本レースにフィットしやすいプロファイルを持つ注目の1頭。
ドゥアイズ
牝馬ながらも高い適性を示し、重賞実績と末脚性能でハンデを跳ね返す力あり。京都芝1400mへの対応力もポイント。
ミアネーロ
ここまでのキャリアで安定して力を出せるタイプ。条件変更にも柔軟に対応できそうで、人気薄でも押さえたい1頭。
まとめ
2024年の阪神Cは京都芝1400mで開催される特殊な一戦。
海外騎手騎乗馬&栗東所属騎手の馬が有利なデータや、キャリア・重賞実績・馬体重・GⅠ着順・前走頭数など5つの好走条件から注目馬を抽出しました。
ウインマーベル、セリフォス、ナムラクレアなど条件をフルクリアした馬たちに加え、最終的な本命候補として推したいのがイフェイオン、ドゥアイズ、ミアネーロの3頭。
これら本命級候補を中心に、京都替わりの阪神Cで高配当を狙ってみてはいかがでしょうか。