朝日杯FS(朝日杯フューチュリティステークス)2024 予想・傾向分析
2024年の朝日杯FSは、阪神競馬場の改修に伴い、京都競馬場芝1600mで開催される2歳GⅠ戦です。
朝日杯FSは、当日1番人気馬が過去(5-2-2-1)と高い安定感を見せており、キャリア2戦以内の馬の成績(6-5-5-37)も優秀。
さらに、新馬勝ち直後でも(1-0-2-3)と侮れないレースであり、2歳戦という特性から誕生月が早い(1月生まれ)馬の(2-1-1-6)といったデータにも注目です。
今年注目すべきは、好走条件を全てクリアしているアルテヴェローチェです。
朝日杯FSで注目したい好走条件⑦選
下記は、過去10年の朝日杯FSで馬券に絡んだ勝ち馬たちが共通して持っていた特徴を精査した「好走条件」です。
いずれも過去10年の勝ち馬の8割以上が該当するデータをもとにしています。つまり過去実績に裏打ちされた有力選定の指標となります。
- ①性別:牡馬
- ②前走人気:2番人気以内
- ③前走着順:1着
- ④前走末脚:2位以内
- ⑤前走距離:芝1600m以上
- ⑥新馬戦成績:2着以内
- ⑦デビュー後最低着順:4着以内
好走条件① 性別:牡馬優勢
過去10年で馬券に絡んだ30頭中28頭が牡馬、勝ち馬は全頭牡馬。
今年該当する牡馬は以下18頭:
- アドマイヤズーム
- アルテヴェローチェ
- アルレッキーノ
- エイシンワンド
- エルムラント
- クラスペディア
- コスモストーム
- ソードマスター
- ダイシンラー
- タイセイカレント
- テイクイットオール
- ドラゴンブースト
- トータルクラリティ
- ニタモノドウシ
- パンジャタワー
- ヒラボクカレラ
- ミュージアムマイル
- ランスオブカオス
牝馬は母数が少なく、過去馬券内はグランアレグリアとタガノエルピーダのみ。いずれも前走1着&上がり2位以内という条件を満たしていました。
今年登録の牝馬はショウナンザナドゥ(前走アルテミスS3着、上がり3位)のみで条件該当ナシ。基本的には牡馬優勢です。
好走条件② 前走人気:2番人気以内が有利
過去10年で馬券絡み30頭中24頭が前走2番人気以内。勝ち馬は全頭該当。
今年の該当馬13頭:
- アドマイヤズーム
- アルテヴェローチェ
- アルレッキーノ
- エイシンワンド
- コスモストーム
- ショウナンザナドゥ
- ソードマスター
- ダイシンラー
- ドラゴンブースト
- ニタモノドウシ
- ヒラボクカレラ
- ミュージアムマイル
- ランスオブカオス
前走3番人気以下で好走にはハードルが高め。
今年前走3番人気以下から好走条件を満たすのは、タイセイカレント、トータルクラリティ、パンジャタワーの3頭のみです。
好走条件③ 前走着順:1着馬が有利
過去10年で馬券絡み30頭中24頭が前走1着、勝ち馬は全頭該当。
今年の前走1着馬9頭:
- アドマイヤズーム
- アルテヴェローチェ
- ソードマスター
- トータルクラリティ
- ニタモノドウシ
- パンジャタワー
- ヒラボクカレラ
- ミュージアムマイル
- ランスオブカオス
2着以下から馬券内には前走重賞&着差0.5秒以内などの条件が必要。
今年この条件を満たすのはアルレッキーノ、ショウナンザナドゥ、ダイシンラー、タイセイカレント、ドラゴンブーストの5頭です。
好走条件④ 前走末脚:2位以内が有利
過去10年で30頭中24頭、勝ち馬10頭中9頭が前走末脚2位以内。
今年末脚2位以内該当馬11頭:
- アドマイヤズーム
- アルテヴェローチェ
- ダイシンラー
- タイセイカレント
- ドラゴンブースト
- トータルクラリティ
- ニタモノドウシ
- パンジャタワー
- ヒラボクカレラ
- ミュージアムマイル
- ランスオブカオス
末脚3位以下組で芝2勝以上なら多少の巻き返し可能。
今年はエイシンワンドのみがその条件を満たします。
好走条件⑤ 前走距離:1600m以上が有利
過去10年で30頭中24頭が前走1600m以上、勝ち馬10頭中9頭が該当。
今年前走1600m以上該当馬11頭:
- アドマイヤズーム
- アルテヴェローチェ
- アルレッキーノ
- ショウナンザナドゥ
- ソードマスター
- ダイシンラー
- タイセイカレント
- テイクイットオール
- ドラゴンブースト
- トータルクラリティ
- ミュージアムマイル
1600m未満組が馬券内に入るには前走1400m戦で人気・着順ともに好成績が必要。
今年はランスオブカオスのみが好走条件をクリアしています。
好走条件⑥ 新馬戦成績:2着以内
過去10年で30頭中27頭、勝ち馬全頭が新馬戦2着以内。
今年の新馬2着以内該当馬14頭:
- アルテヴェローチェ
- アルレッキーノ
- エイシンワンド
- エルムラント
- クラスペディア
- コスモストーム
- ショウナンザナドゥ
- ダイシンラー
- タイセイカレント
- テイクイットオール
- トータルクラリティ
- ニタモノドウシ
- パンジャタワー
- ランスオブカオス
新馬戦3着以下からの巻き返しには重賞連対や上がり最速の前走勝利など特別な条件が必要。
今年はアドマイヤズーム、ドラゴンブースト、ヒラボクカレラ、ミュージアムマイルが条件を満たします。
好走条件⑦ デビュー後最低着順:4着以内
過去10年で30頭中27頭、勝ち馬全頭がデビュー後最低着順4着以内。
今年該当馬13頭:
- アドマイヤズーム
- アルテヴェローチェ
- クラスペディア
- ショウナンザナドゥ
- ソードマスター
- ダイシンラー
- タイセイカレント
- トータルクラリティ
- ニタモノドウシ
- パンジャタワー
- ヒラボクカレラ
- ミュージアムマイル
- ランスオブカオス
4着以下経験馬が馬券内は前走重賞0.5秒以内必須。
今年はアルレッキーノ、ドラゴンブーストの2頭が該当します。
5つの好走条件を全て満たした「唯一の馬」
総合的な好走条件から、5つをすべて満たしているのはアルテヴェローチェのみ。
この馬はデータ傾向に合致する「最有力候補」です。
アルテヴェローチェ 牡2 キャリア2戦
【前走サウジアラビアRC1着】
デビュー戦(札幌)は4-5番手追走から直線で軽く促すと力強く伸び1着。
続くサウジアラビアRC(稍重)でも直線一気で1着を奪取。2戦とも上がり3位以内、かつ洋芝・稍重といった異なるコンディションを克服しています。
サウジアラビアRC1着馬(いちょうS含む)の朝日杯FS成績は(3-1-2-0)と複勝率100%。
京都替わりでもこの安定ローテは魅力的です。
まとめ
2024年の朝日杯FSは、京都1600m開催で例年と異なる条件ですが、過去10年の傾向分析から好走条件を抽出し、そこから信頼性の高い馬を絞り込みました。
牡馬優勢、前走人気・着順・末脚・距離・新馬戦成績・最低着順等の条件を踏まえると、アルテヴェローチェが突出。
他にも部分的に条件を満たす馬は多いものの、データ面からはアルテヴェローチェが「狙い目」。
今年の朝日杯FS攻略において、データの裏付けがあるこの馬を是非本命候補に入れてみてください。