京都大賞典
京都競馬場の外回り2400mで行われる一戦。
直近7年間では、当日1番人気が勝ちきれておらず、やや波乱の決着が見られるレースです。
当日1番人気の成績は(2-3-3-2)で、軸としては安定しているものの、勝ち馬の選定が難しいレースといえます。
過去10年のデータでは、栗東所属騎手が勝利しており、京都競馬場での騎乗回数が多い栗東所属騎手に有利な傾向があります。
京都大賞典で注目するべき馬は
ディープボンド
プラダリア
ブローザホーン
上記3頭です。
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京都大賞典で注目したい好走条件⑤選
- ①前走クラス:重賞レース
- ②前走着差:1着or1.0秒以内
- ③重賞成績:勝利経験あり
- ④同年GⅠ出走回数:1回以上
- ⑤GⅠ成績:5着以内経験
好走条件の選択基準は、過去10年間の勝利馬に共通する点を探し出すことを軸としています。
具体的には、過去レースにおいて勝利馬の8割以上が該当する条件を重点的に取り上げています。
つまり、過去10年の勝利馬に広く共通するデータを見出し、それらを軸に情報を提供しているのが特徴です。
好走条件① 前走クラス
過去10年で馬券に絡んだ30頭中、25頭が前走重賞レースに出走した馬でした。
今年のレースで該当する馬は
サトノグランツ
シュヴァリエローズ
ジューンアヲニヨシ
スマートファントム
ディープボンド
バビット
プラダリア
ブローザホーン
メイショウブレゲ
上記9頭です。
一方、前走重賞レース以外に出走して馬券に絡んだ馬は
2014年タマモベストプレイ(前走末脚2位 前走1着)
2018年レッドジェノヴァ(前走末脚1位 前走1着)
2019年ドレッドノータス(該当項目なし)
2019年シルヴァンシャー(前走末脚1位 前走1着)
2022年ヴェラアズール(前走末脚1位 前走1着)
上記5頭。
2019年ドレッドノータスを除いて馬券に絡んだ5頭中4頭は前走末脚2位以内かつ前走1着馬でした(1-2-1-5)。
ドレッドノータスは京都競馬場成績(3-1-1-2)複勝率71.4%の得意舞台でした。
今年の登録馬で前走重賞レース以外に出走した馬は
ケイアイサンデラ(京都競馬場成績(1-1-1-1)複勝率75%)
ドクタードリトル(前走末脚1位 前走1着)
上記2頭。
今年登録している2頭はともに好走条件に該当していました。
好走条件② 前走着差
過去10年で馬券に絡んだ30頭中、23頭が前走1着or前走着差1.0秒以内の馬でした。
今年のレースで該当する馬は
ケイアイサンデラ
サトノグランツ
シュヴァリエローズ
ジューンアヲニヨシ
スマートファントム
ディープボンド
ドクタードリトル
プラダリア
ブローザホーン
メイショウブレゲ
上記10頭です。
一方で、前走着差1.1秒以上で馬券に絡んだ馬は
2014年トーセンラー(前走GⅠ)
2017年シュヴァルグラン(前走GⅠ)
2018年アルバート(前走GⅠ)
2020年グローリーヴェイズ(前走GⅠ)
2021年マカヒキ(前走GⅠ)
2021年アリストテレス(前走GⅠ)
2021年キセキ(前走GⅠ)
上記7頭。
上記7頭はいずれも前走GⅠレースに出走した馬(2-1-4-13)でした。
今年登録している前走着差1.1秒以上の馬は
バビット(前走GⅢ)
上記1頭。
バビットは好走条件に該当していません。
好走条件③ 重賞成績
過去10年で馬券に絡んだ30頭中、25頭が重賞勝利経験がある馬でした。
更に勝ち馬に関しては10頭中9頭が該当していました。
今年のレースで該当する馬は
サトノグランツ
ディープボンド
バビット
プラダリア
ブローザホーン
上記5頭です。
一方、重賞勝利経験なく馬券に絡んだ馬は
2015年サウンズオブアース(京都新聞杯2着 菊花賞2着)
2017年トーセンバジル(京都新聞杯4着)
2018年レッドジェノヴァ(重賞初挑戦)
2019年シルヴァンシャー(重賞初挑戦)
2022年ヴェラアズール(重賞初挑戦)
上記5頭。
馬券に絡んだ5頭中サウンズオブアース、トーセンバジルは京都競馬場で行われた重賞で4着以内に好走経験がありました。
残りの3頭は重賞初挑戦の上がり馬でした。
今年登録している重賞勝利経験がない馬は
ケイアイサンデラ(非該当)
シュヴァリエローズ(京都記念4着)
ジューンアヲニヨシ(非該当)
スマートファントム(天皇賞・春4着)
トクタードリトル(非該当)
メイショウブレゲ(非該当)
上記6頭。
好走条件に該当していた馬はシュヴァリエローズ、スマートファントムの2頭。
好走条件④ 同年GⅠ出走回数
過去10年で馬券に絡んだ30頭中、22頭が同年GⅠ1回以上出走経験のある馬でした。
今年のレースで該当する馬は
スマートファントム
ディープボンド
プラダリア
ブローザホーン
メイショウブレゲ
上記5頭です。
一方、同年GⅠ出走がなく馬券に絡んだ馬は
2014年タマモベストプレイ(きさらぎ賞1着)
2018年レッドジェノヴァ(京都競馬場重賞初出走)
2019年ドレッドノータス(ラジオNIKKEI杯京都2歳S1着)
2019年シルヴァンシャー(京都競馬場重賞初出走)
2020年キングオブコージ(京都競馬場重賞初出走)
2022年ヴェラアズール(阪神競馬場重賞初出走)
2022年ボッケリーニ(阪神競馬場重賞初出走)
2022年ウインマイティー(マーメイドS1着)
上記7頭。
上記7頭中タマモベストプレイ・ドレッドノータスの2頭は開催場所で行われる重賞レースで勝利経験がありました。
残りの5頭は開催場所で行われる重賞初挑戦の馬でした。(2021-22年は阪神競馬場開催)
今年の登録馬で同年GⅠ未出走の馬は
ケイアイサンデラ(京都競馬場重賞初出走)
サトノグランツ(京都新聞杯1着)
シュヴァリエローズ(非該当)
ジューンアヲニヨシ(京都競馬場重賞初出走)
ドクタードリトル(京都競馬場重賞初出走)
バビット(非該当)
上記6頭。
好走条件に該当していたのはケイアイサンデラ、サトノグランツ、ジューンアヲニヨシ、ドクタードリトル上記4頭。
好走条件⑤ GⅠ成績
過去10年で馬券に絡んだ30頭中、21頭がGⅠで5着以内経験がある馬でした。
今年のレースで該当する馬は
シュヴァリエローズ
スマートファントム
ディープボンド
プラダリア
ブローザホーン
上記5頭です。
出走予定馬の内、5つの好走条件を全て満たしている馬
該当する馬は
ディープボンド
プラダリア
ブローザホーン
です。
上記3頭について詳しく紹介したいと思います。
ディープボンド 牡7 キャリア29戦
前走は宝塚記念で7着。
スタートを決めて道中5番手を追走しましたが、むこう正面で一旦ポジションを下げ、4コーナーで再び5番手まで上げるも、直線で伸びきれず7着に終わりました。
京都競馬場が得意な馬で、今年の天皇賞・春では3着と好走しています。
7歳馬ですが、京都競馬場では要注意の1頭です。
プラダリア 牡5 キャリア17戦
前走は宝塚記念で4着。
積極的にポジションを取り、道中3番手を先行。
下り坂で早めに仕掛けて一旦は先頭に立ちましたが、外差し馬場を生かした3頭に差されて惜しくも4着。
早めに動いたことで目標にされましたが、内容は悪くありません。
GⅠでは勝ちきれていませんが、昨年の勝ち馬であり、京都競馬場は得意な舞台です。
ブローザホーン 牡5 キャリア21戦
前走は宝塚記念で1着。
道中は後方2番手を追走し、脚をためて下り坂で外々を回り、直線では外らち沿いから追い込んで勝利。
今年は4戦して(2-1-1-0)と重賞でも安定した成績を残しており、京都競馬場では昨年の競走中止を除くと連対率100%という安定感を誇ります。